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医療系キーワードの選定と順位チェックの始め方|クリニックSEOの基本ガイド

「ホームページはあるけど、どのキーワードで強化すればいいのか分からない...」
「SEO対策をしたいけど、順位の見方すらよく分からない...」

そんなお悩みを持つ開業直後の院長先生は少なくありません。
広告とは異なり、SEOは"選んだキーワード次第"で成果が大きく変わります。

実は、SEOで成果を出するためには「運任せ」ではなく、
正しくキーワードを選び、順位を定期的に確認していくという基本の運用が欠かせません。

この記事では、クリニックのホームページにおける効果的なキーワードの選び方と、
順位をチェックして改善につなげる方法を、初心者の院長向けにわかりやすく解説します。

なぜキーワード選定と順位チェックが重要なのか?

SEOは「運用型」の集患施策

SEOは、記事やページを1度作って終わりではなく、「選定」と「検証」の繰り返しで育てていく施策です。

特に医療分野は競合クリニックも多く、地域や診療科によっては上位10位以内に入るのも至難の業。
だからこそ、闇雲に記事を増やすのではなく、正しくキーワードを選び、どの位置にいるかを定期的に把握する運用の視点が重要です。

成功の鍵は「見込み患者が検索する言葉を見つける」こと

SEOにおいては、自分たちが使いたいキーワードではなく、患者が実際に使っているキーワードで上位を取ることが求められます。

たとえば、

  • 「アクネ菌 抗生物質」よりも「ニキビ 抗生物質」
  • 「色素沈着 治療」よりも「シミ 消す方法」

の方が一般的な検索ワードとして利用されている可能性が高いのです。

どんなに丁寧にページを作っても、検索されない言葉を選んでしまうと誰にも届かないため、「キーワード選定=SEOの出発点」と言っても過言ではありません。

順位チェックで"施策の効果"を数値化できる

もう1つ重要なのが、順位を定期的に確認することです。
「このキーワードは今●位にいる」「ページを改善したら順位が上がった」など、施策の成果を目で見て実感できることは、運用の大きなモチベーションにもなります。

さらに、順位データを見て初めて、「このページは狙ったワードでは上がらず、別の検索で流入していた」といった想定外の気づきが得られることもあります。

医療系キーワードの選定方法|基本の考え方

SEO対策の最初のステップは、「どのキーワードを狙うか」を決めることです。
ここでは、クリニック向けのキーワードを選ぶうえで大切な考え方と、実際に効果的だった手法を紹介します。

鉄板は「診療科目+地域名」や「症状名+地域名」

たとえば「渋谷 皮膚科」「名古屋 AGA治療」のような「〇〇+地名」形式のキーワードは、ニーズが明確で予約につながりやすい傾向があります。

ただし競合も多いため、キーワードの"絞り方"が重要になります。
具体的には:

  • 「ニキビ治療 渋谷」→「大人ニキビ 渋谷」「思春期ニキビ 渋谷」へ細分化
  • 「内科 新宿」→「花粉症 新宿」「発熱外来 新宿」など症状単位で展開

のように、患者の検索意図に寄り添った切り口を探ることで、より上位表示が目指せるようになります。

効果的で独自性のある選定方法:「患者が使う言葉」を使う

開業医の先生方にとって、日々の診察で耳にしている"患者の表現"こそが、キーワード選定の宝庫です。

たとえば、医師の間では「逆流性食道炎」という言葉が一般的ですが、患者は検索で「胃がムカムカする」「喉がヒリヒリする」「げっぷが止まらない」などと入力します。

このような「症状の体感」や「擬音的な表現」を記事内に盛り込み、それを専門的な用語と関連付ける形で説明することで、患者にとっては「このサイト、自分の悩みにちゃんと答えてくれる」と感じてもらいやすくなります。

また、これは検索エンジンにとっても「ユーザーの役に立つページ」と評価されやすく、結果的にSEOの上位表示にもつながりやすい構造になります。

広告の「検索語句」からもヒントを得る

すでにGoogle広告(リスティング)を活用している場合は、検索語句レポートを活用することを強くおすすめします。

そこには、

  • 実際に患者が検索しているフレーズ
  • コンバージョン(予約)につながっているキーワード
  • クリックされやすい言葉の傾向

といったSEOでも活用できるリアルなヒントが詰まっています。

広告ではお金を払って表示させていますが、SEOでそのキーワードが獲得できれば、クリック単価(CPC)を払わずに同等の効果を出せる可能性もあります。
「広告×SEO」の視点でキーワードを選ぶことは、コスパの面でも非常に重要です。

キーワード調査で使えるツールと実例

キーワード選定の方針が決まったら、次は実際にどんなキーワードがあるのかを調査するステップです。
ここでは、医療系サイトでも使いやすい無料ツールと、現場での活用法を紹介します。

ラッコキーワード:関連語を一覧で把握できる便利ツール

キーワード選定で最初におすすめしたいのが、ラッコキーワードです。
特定のキーワード(例:「ニキビ」「ピル処方」など)を入力するだけで、関連語・複合語・疑問系キーワードなどを一覧表示してくれるツールです。

ラッコキーワードで得られるメリット

  • 記事に網羅的に含めるべきトピックの洗い出しができる
  • 検索ユーザーが知りたいこと(検索意図)を想像しやすい
  • キーワードの「穴」を見つけて記事構成に反映できる

実際の現場でも、「記事を書き出す前にラッコキーワードで下調べをする」ことで、ページの質が大きく変わります。

Googleサジェスト:リアルな検索傾向を把握

次に活用したいのがGoogleサジェスト
検索窓に「二重整形」と打つと「失敗」「おすすめ」「費用」などのサジェストが出てきますよね。
これは実際の検索者の行動履歴や検索数の多さに基づいて表示されるものなので、信頼性が高いのが特長です。

ただし注意点として、医療系では、

  • 「やばい」
  • 「失敗」
  • 「トラブル」
  • 「後悔」などのネガティブな検索語も含まれていることが多くあります。

これらは、記事内容や内部リンク設計によって丁寧に対応するか、もしくはコンテンツ方針に合わない場合は除外するなどの対応が必要です。

Googleキーワードプランナー(GKP)で検索ボリュームを確認

Google広告のアカウントがあれば利用できるキーワードプランナーは、狙いたいキーワードの月間検索ボリュームや競合性を数値で確認できるツールです。

たとえば、

  • 「薄毛治療 男性」→ 月間検索数:4,400、競合性:高
  • 「ピル 処方 渋谷」→ 月間検索数:150、競合性:中

のように、具体的な数字で把握できるため、どのワードを優先的に強化すべきか判断しやすくなります。
また、広告の出稿予定がなくても、「競合が強すぎるキーワードは避ける」などの判断にも役立ちます。

順位チェックのやり方|ツールと手順を解説

SEO対策を進めるうえで、検索順位の推移を定期的にチェックすることは非常に重要です。
「どのページが上がったのか」「キーワードの方向性は間違っていないか」など、施策の良し悪しを判断する基準になります。

ただし現在は、Googleの仕様変更により、従来の順位取得ツールが使いづらくなっているという背景もあります。ここでは、2025年時点の実情をふまえたおすすめの順位チェック方法を紹介します。

GRCはまだ使える?最新の実情

日本国内で最も多く使われてきた順位取得ツールがGRCです。
指定したキーワード・URLごとに順位を日次・週次で自動取得してくれるため、これまで非常に重宝されてきました。

ただし2025年4月現在、Googleの検索エンジン側の仕様変更によって、GRCでは正確なGoogle順位の取得が困難になっています。

一方で、GRCはGoogleと同じアルゴリズムをベースにしたYahoo! JAPANの順位は問題なく取得可能なため、完全に使えないわけではありません。

現在のGRCの使い方:

  • 順位の「傾向(上昇 or 下降)」を把握するためにはまだ有効
  • 完全なGoogle順位を取得する必要がある場合は他ツールやSaaSの検討が必要

これからの主力はGoogle Search Console(GSC)

今後、より信頼性の高い順位データを得るには、"Google Search Console(GSC)"を活用することが基本になります。

GSCでは、

  • 検索キーワード(クエリ)
  • 表示回数、クリック数、CTR
  • 平均掲載順位

といった情報が無料で取得可能です。
ただし「〇〇というキーワードが何位か」をピンポイントで確認するというよりは、全体的な傾向を掴むのに向いています。

GSCのデータを可視化するならLooker Studio(旧:Data Studio)

Search Console単体ではデータがやや見づらいため、必要に応じてGoogle Looker Studio(旧:Data Studio)と連携させ、視覚的に順位推移やキーワード効果を分析できるダッシュボードを作るのがおすすめです。

  • 「ページ別の平均順位とクリック数の推移」
  • 「地域名を含むキーワードだけをフィルタリング」
  • 「診療科目別の検索数変化を月次で比較」

など、自分なりのレポートを作っておけば、SEO運用の軸が明確になります。

その他のツール選択肢(代替候補)

ツール名 特徴
Rank Tracker Mac対応・海外製・多機能だが導入にやや学習が必要
SERPROBOT 無料で手軽に順位を確認できるオンラインツール
Ahrefs 被リンク分析なども可能なオールインワンSEOツール
Ubersuggest ニール・パテル氏が提供。検索順位の確認も可能(制限あり)

よくあるキーワード選定の失敗例と対処法

キーワード選定はSEOの出発点ですが、同時につまずきやすいポイントでもあります。
ここでは、実際にありがちな失敗例と、その対処法について整理しておきます。

【失敗例①】キーワードリストを網羅しようとして迷走する

キーワード調査ツールを使うと、数百〜数千のキーワード候補が一気に出てくることがあります。
この膨大なリストを「全部対策しよう」と考えてしまうと、

  • 優先順位がつけられず時間がかかる
  • 記事のテーマがブレてしまう
  • 似た内容の記事が乱立してしまう

といった状態になり、かえって検索エンジンから評価されづらくなるケースもあります。

対処法:まずは「ボリュームの大きいキーワード」に集中

検索ボリュームの大きなキーワードは、そのトピックを包括的に表す言葉であることが多く、そこを中心に据えて記事を構成すれば、周辺キーワードも自然と本文中に含まれることが多いです。

たとえば、

  • 「薄毛治療」で書く → 記事中に「AGA」「育毛剤」「費用」なども含まれる
  • 「ニキビ治療」で書く → 「思春期」「大人」「皮膚科」「原因」などが登場する

Googleをはじめとする検索エンジンは、関連語や文脈を読み取って評価する能力が非常に高くなっているため、まずは"大枠"から作るというスタンスで十分効果が出せます。

【失敗例②】検索ボリュームがゼロのキーワードを狙ってしまう

「これは患者さんが使いそうだ」と思って記事を書いてみたものの、実は誰も検索していないニッチすぎるキーワードだったというケースもよくあります。
これでは、どれだけ良質なコンテンツを作っても流入にはつながりません。

対処法:ツールで「検索ボリュームの確認」を必ず行う

  • Googleキーワードプランナーで検索数を見る
  • 目安として月間検索数が100以上のものを優先的に対策
  • ボリュームが極端に少ないワードは、既存記事内に自然に盛り込む程度でOK

【失敗例③】専門用語ばかり選んでしまう

医師や医療従事者はつい、正確な診断名や症状名でキーワードを考えがちですが、
患者さんはその言葉を知らないことも多く、「咳止まらない」「かゆみ 夜ひどい」といった表現の方が使われやすいことがあります。

対処法:患者さんの検索意図を考え、「体感ワード」に寄せる

  • ラッコキーワードや広告の検索語句で実際の検索表現をチェック
  • 記事中では専門用語と患者表現を両方併記するのが理想
    (例:「逆流性食道炎(胃がムカムカする感じ)」)

【失敗例④】1ページに詰め込みすぎて焦点がボケる

「せっかくだから複数のキーワードを1ページにまとめよう」と考えすぎると、
何が主題か分からない記事になってしまい、評価されにくくなります。

対処法:1記事1テーマが原則。

  • 内容が増えすぎたら、補足記事を新たに作り、内部リンクでつなぐ
  • 内部リンクで情報の流れを作ると、ユーザーにも検索エンジンにも優しい構成に

まとめ:キーワード設計は"検索者の気持ちを想像すること"から

クリニックのSEO対策において、キーワードの選定と順位チェックは成果に直結する極めて重要なプロセスです。

  • 正しくキーワードを選べば、「集患に強い」ページが作れます
  • 定期的に順位をチェックすれば、「次にやるべきこと」が見えてきます

特に医療分野では、患者さんがどんな不安や言葉で検索しているかを想像する力が、成功するSEOの基盤となります。

本記事のポイントを再確認

  • 選定の起点は「診療科目+地域名」「症状+体感表現」など患者目線から
  • ラッコキーワードやGKPなどの無料ツールで十分に調査可能
  • ボリュームの大きいキーワードから着手し、周辺語を自然にカバー
  • 順位の確認はGRCやGoogle Search Consoleで対応可能
  • 内容が膨らんだら、無理に1ページに詰め込まず、補足記事と内部リンクで対応

SEOは「一発で成功させる」ものではなく、正しく選び、継続的に改善することで必ず育っていく施策です。
検索エンジンも日々進化していますが、その本質は常に「ユーザーにとって役立つ情報を評価する」ことです。
だからこそ、患者に寄り添い、誠実に伝えるコンテンツ作りを続けていけば、結果は必ずついてきます。

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