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HOSPITAL LANDING PAGE / PRACTICAL GUIDE

病院LPの作り方|診療科・健診・採用で必要な構成と確認項目

診療科、健診、採用など一つの目的に合わせ、必要情報・広告表現・院内確認・行動導線・計測を公開前に整理するための実務ガイドです。

病院サイトのランディングページ構成と確認項目を表すイラスト

最終更新:2026年9月12日

病院のランディングページ(LP)は、健診の予約、特定診療科の受診案内、採用説明会への申込みなど、一つの目的に必要な情報と行動導線をまとめるページです。通常の病院サイトから切り離して派手な訴求を作ることが目的ではありません。誰に、何を、どの条件で案内し、どの部署が内容を確認するかを先に決めます。

本記事は、既存のLP制作サービスの発注案内や、自由診療の集患方法、公開後のLPO・A/Bテストを置き換えるものではありません。病院全体のWeb戦略は病院のSEO対策で扱い、ここでは病院が一つのLPを制作・公開する前に必要な要件へ範囲を限定します。

病院LP
診療科、健診、採用など一つの目的と行動導線に情報をまとめるページ。
正本ページ
診療時間、費用、担当部署など更新される情報の基準となる既存ページ。
完了行動
予約、申込み、応募、問い合わせなど、利用者がLPで次に進むための明確な行動。

病院LPの目的と通常ページの役割を分ける

最初に決めるのはデザインではなく、LPで完了させたい行動です。「病院を知ってもらう」では範囲が広すぎます。健診の予約、診療科の受診方法確認、公開講座の申込み、採用説明会の予約など、対象者がページを読んだあとに取る行動を一つに絞ります。行動を絞ると、必要情報と不要情報、CTAの文言、計測地点を判断しやすくなります。

正本ページはどう決める?

診療時間、担当医、費用、所在地、休診、応募条件など、更新される情報は病院サイト内のどのページを正本にするか決めます。LPへ同じ情報を複製すると、片方だけ更新される危険があります。LPでは要点を示して正本へリンクする、または正本の更新と同時にLPも確認する運用を定めます。canonicalだけに頼って内容の重複を放置せず、ページごとの目的を明確にします。

診療科・外来

症状や対象者、受診方法、紹介状、予約、診療体制を確認できる案内。疾患説明の網羅ページとは役割を分けます。

健診・検診

対象、実施内容、申込方法、持ち物、費用、結果説明までの流れを整理します。

採用

職種、業務、勤務条件、選考、病院情報、問い合わせ先を応募者の判断順に並べます。

地域向け企画

公開講座や医療連携の対象、日時、場所、申込条件、変更時の案内先を明確にします。

目的別に必要情報とCTAを並べる

LPの上部では、対象者と利用できる条件、提供内容、次の行動を短く示します。その後に詳細、判断材料、注意事項、よくある質問、申込み・問い合わせを配置します。強い言葉を重ねるより、利用者が自分に関係する案内か、いつ・どこで・どのように利用できるかを確認できる構成が重要です。

構成要素確認する内容病院側の正本・担当
対象者と目的誰に向け、何を案内し、どの行動を完了してもらうか企画責任部署
内容・条件診療、健診、企画、職種などの具体的内容と利用条件診療科・健診部門・人事
費用・日程税込表示、変更条件、実施日、受付時間、定員会計・運営部署
リスク・注意医療上の主なリスク、副作用、対象外条件、緊急時案内医療提供側
申込・問い合わせ予約、電話、フォーム、必要な持ち物、返信方法受付・採用窓口
更新・終了公開期限、情報更新、募集終了、リンク停止Web管理担当

CTAは利用者の準備状態へどう合わせる?

すぐ予約できる人だけでなく、対象か確認したい人、紹介状や持ち物を確認したい人もいます。主CTAはページの目的に合わせ、補助導線として電話窓口、診療科の正本ページ、アクセス、よくある質問を用意します。緊急性の高い症状を通常フォームへ誘導しないよう、緊急時の連絡先や受診案内との境界も確認します。

院内用語を利用者が判断できる言葉へ置き換える

院内で通じる部署名、検査名、受付区分だけを並べても、初めて訪れる人は自分が対象か判断できません。専門用語を削るのではなく、正式名称を示したうえで、何を確認する検査か、どのような人が案内対象か、紹介状や予約が必要かを平易に補足します。診断や受診可否をLPだけで断定せず、個別判断が必要な場合の確認先を示します。

信頼性を補う情報も、権威を強調する装飾としてではなく、利用者が事実を確認する導線として配置します。病院概要、診療科、担当部署、所在地、連絡先、資格・届出などの正本へリンクし、LP内で掲載する場合は正確性と更新日を確認します。フッターだけに重要情報を置かず、判断が必要になる本文の近くから参照できるようにします。

医療広告の確認を公開工程へ組み込む

病院のウェブサイトやLPは、掲載内容や誘引性などにより医療広告規制の確認が必要です。厚生労働省は医療広告ガイドライン、Q&A、事例解説書を公開しています[1][2]。制作会社や広告代理店が確認しても、診療内容、費用、リスク、写真、資格など院内事実の確認は病院側の責任部署が行います。

病院LPの医療広告・院内承認・アクセシビリティ確認フローを表すイラスト

限定解除では何を省略しない?

自由診療などで広告可能事項の限定解除を前提に情報を掲載する場合は、治療内容、通常必要な費用、主なリスク・副作用など必要な事項を分かりやすく示します。「詳しくは問い合わせ」として重要情報をページ外へ追い出さず、スマートフォンでも読める位置と文字量を確認します。限定解除の対象や要件は個別の表示内容で判断し、一般的なチェックだけで適法性を断定しません。

比較優良・誇大・体験談・写真を確認する

「最高」「必ず」「地域で最も多い」など、根拠や比較条件が曖昧な表現を避けます。患者体験談、治療前後写真、専門資格、件数、設備、症例などは、掲載可否、必要な説明、根拠、同意、更新日を個別に確認します。本記事では特定病院の実績や成果を示す承認済み資料がないため、数値、患者コメント、院内事例は作成していません。

公開前の注意:医療広告の適否は、単語だけでなくページ全体、リンク先、画像、注記、広告配信文との組み合わせで確認します。行政資料は更新されるため、公開時点の最新版を参照してください。

アクセシビリティとフォームを要件にする

病院サイトは年齢、視力、操作環境、通信環境が異なる利用者に読まれます。デジタル庁のウェブアクセシビリティ導入ガイドブックは、取り組み方と確認項目を実務的に整理しています[3]。LPでも見出し構造、十分な色の差、キーボード操作、フォーカス表示、画像の代替テキスト、動画の情報、フォームのラベルとエラーを制作要件に入れます。

スマートフォンでは何を操作確認する?

  • 見出しを見た目の大きさだけで作らず、H1からH2・H3へ意味の順序を保つ
  • 文字を画像へ埋め込まず、拡大しても読める本文として提供する
  • 色だけで選択、必須、エラー、リンクの違いを伝えない
  • キーボードでCTA、目次、FAQ、フォームを順に操作できる
  • 画像の内容に合うaltを付け、装飾画像は読み上げの邪魔をしない
  • 表は横スクロールと見出しセルを用意し、スマートフォンで欠落させない

フォームで集める情報を必要最小限にする

問い合わせや予約フォームでは、取得目的に必要な項目だけを求めます。個人情報保護委員会のガイドラインを参照し[4]、利用目的、送信先、保存、閲覧権限、委託先、削除・保管の手順を整理します。入力エラーは項目の近くで具体的に示し、送信完了後に受付状況と次の連絡方法が分かるようにします。

院内確認と制作工程を一枚の表で管理する

LP制作が止まりやすい理由は、デザイン作業より、原稿の正本と承認者が決まっていないことです。企画、医療内容、費用、法令・広告、個人情報、フォーム、計測、公開の担当者を分け、誰の確認が終われば次へ進めるかを明示します。制作会社へ院内の未確定情報を推測させません。

工程成果物主な確認者完了条件
要件目的・対象者・正本・CTA・公開期限企画責任者一つの目的と役割が合意済み
情報診療・健診・採用内容、費用、注意担当部署根拠と更新日が確認済み
広告本文、画像、注記、リンク先医療広告確認者最新版資料で確認済み
実装PC/SP、フォーム、計測、構造化データWeb・情報管理試験項目を通過
公開公開版、承認記録、ロールバック公開責任者最終版と責任者が一致

変更履歴と公開期限を残す

公開後に情報が変わる前提で、原稿、画像、費用、日程、CTA、フォーム、計測設定の変更履歴を残します。健診期間や採用募集など終了日があるLPは、終了後にどのページへ案内するか、広告をいつ停止するか、noindexや削除ではなく過去案内を残す必要があるかを事前に決めます。

計測・SEO・カニバリを公開前に確認する

Google Search CentralのSEOスターターガイドは、利用者に役立つコンテンツ、分かりやすいリンク、検索エンジンが理解できる構造などの基本を示しています[5]。LPだけへ検索語を詰め込まず、病院サイト内でどのURLがどの質問へ答えるかを整理します。診療科の正本、疾患解説、地域連携、採用サイトと同じタイトル・H1・説明を使い回しません。

病院LPのパソコン・タブレット・スマートフォン表示と計測を表すイラスト

queryから担当URLを決める

たとえば「病院名+診療科」の基本情報は診療科ページ、「健診名+予約」は健診LP、「病院+職種+採用」は採用LPというように、検索意図と担当URLを対応させます。LP公開後に既存URLの表示回数や着地が変わった場合は、単純に順位だけを見るのではなく、意図したURLへ集約されたのか、競合が増えたのかをquery×pageで確認します。

計測は行動と同意範囲を対応させる

ページ表示、CTAクリック、フォーム開始、送信完了など、目的に必要なイベントだけを定義します。外部サービスへ送る情報、Cookieや同意管理、保存期間、アクセス権限を確認し、個人を特定できる診療相談を広告計測へ送らない設計にします。広告管理画面のコンバージョンと実際の予約・応募は一致しない場合があるため、院内確認できる事実と区別します。

公開後の更新と引き継ぎまで発注範囲に入れる

LP制作を外部へ依頼する場合は、納品物をHTMLやデザインデータだけで考えません。WordPress権限、画像原本、フォーム、計測タグ、広告アカウント、ドメイン、リダイレクト、構造化データ、バックアップ、制作物の利用条件を確認します。担当会社が変わっても病院側が公開停止・修正・復元できる状態を契約前に定義します。

保守範囲と緊急修正を分ける

日程や費用の通常更新、医療内容の緊急修正、フォーム障害、広告停止、セキュリティ対応では必要な時間と連絡先が異なります。受付時間、一次対応、承認が取れない場合の措置、休日の扱いを決めます。更新を制作会社だけに依存する場合も、病院側に閲覧・停止・連絡の権限を残します。

成果を保証する表現を契約判断に使わない

LP公開だけで予約や応募が増えるとは限りません。需要、提供体制、知名度、広告、検索順位、予約枠、電話・フォーム対応など複数の条件が影響します。制作提案では、予測値の前提、計測方法、含まれない施策、改善回数、追加費用を確認し、未確認の成功事例や一律の改善率を判断根拠にしません。

病院LPの公開前チェックリスト

  • 新規LPの目的、対象者、完了行動が一つに定まっている
  • 診療科・健診・採用など既存の正本URLと役割が分かれている
  • title、H1、見出し、meta、FAQ、CTAが同じ検索意図を示す
  • 診療内容、費用、日程、資格、数値、写真の根拠と更新日を確認した
  • 医療広告ガイドラインと事例解説書の最新版でページ全体を確認した
  • PCとスマートフォンで文字、表、目次、CTA、FAQ、フォームを操作できる
  • 画像のalt、リンク先、broken fragment、redirect、self-linkを確認した
  • フォームの取得項目、利用目的、送信先、保存、権限、完了案内を確認した
  • canonical、robots、サイトマップ、内部リンク、構造化データを確認した
  • 公開責任者、緊急修正、終了後の案内、バックアップと復元を確認した

病院LPは、訴求を強くするための単独ページではなく、利用者が必要情報を確認し、病院側が責任を持って更新できる案内経路として設計します。目的、正本、必要情報、広告確認、アクセシビリティ、個人情報、計測、公開後運用を同じ要件表で管理すれば、デザインと院内確認を往復する手戻りを減らせます。

この記事の編集・確認体制

EDITORIAL RESPONSIBILITY

TOCソリューションズ株式会社

病院Webサイトとランディングページの一般的な制作要件を、厚生労働省、デジタル庁、個人情報保護委員会、Googleの一次資料に基づいて整理しています。

SCOPE

一般的な実務ガイド

特定病院の院内運用、患者事例、制作成果、医師・弁護士による個別判断を示す記事ではありません。公開時は各病院の責任部署と最新資料で確認してください。

病院LPに関するよくある質問

病院LPと通常の診療科ページはどう使い分けますか?

通常ページは病院サイト内で継続的に参照される基本情報を担い、LPは健診予約、採用説明会、特定診療の案内など一つの目的に合わせて情報と行動導線を整理します。同じ検索意図・同じ説明を複製せず、正本ページとLPの役割を決めます。

病院LPには何を載せればよいですか?

対象者、利用できる条件、診療・検査・採用内容、費用や持ち物、受診・応募までの流れ、注意事項、問い合わせ先を目的に応じて整理します。医療内容は院内の責任部署が公開前に確認します。

LPなら医療広告の限定解除要件を気にしなくてよいですか?

LPもウェブ上の広告として医療広告規制の確認対象になり得ます。自由診療などで広告可能事項の限定解除を前提にする場合は、治療内容、費用、主なリスク・副作用など必要情報を省略せず、最新のガイドラインと事例解説書で確認します。

問い合わせフォームは短いほどよいですか?

入力負担は小さくしますが、取得目的に不要な個人情報まで集めないことも重要です。送信先、保存、閲覧権限、同意表示、エラー案内、完了確認を含めて設計します。緊急受診の窓口と通常問い合わせも混同しません。

公開後はどの数字を見ればよいですか?

表示、流入、スクロール、クリック、フォーム開始・完了などを目的別に確認します。ただし計測値だけで来院や採用成果を断定せず、院内で確認できる事実と計測不能範囲を分け、変更履歴と同じ期間で比較します。

参考文献・一次情報

  1. 厚生労働省|医療法における病院等の広告規制について(2026-09-12確認)
  2. 厚生労働省|医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)(2026-09-12確認)
  3. デジタル庁|ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック(2026-09-12確認)
  4. 個人情報保護委員会|個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)(2026-09-12確認)
  5. Google Search Central|SEOスターターガイド(2026-09-12確認)

行政資料や検索ガイドは更新されるため、制作・公開時に最新の原文を確認してください。

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